- これまで一般的だった対応では
将来的には治療の必要性が出てくる
- そんな場合、今までの歯科医療では、
「ないものは仕方ない」
「持つ所までもたせて、ダメになったら、インプラントかブリッジね」
といった対応がされてきました。
現状では何も困らないのですが、
大人になって、その乳歯がグラグラしてきて、噛んだら痛い、ということが30歳〜40歳くらいで起こってきます。結局、その対応法としては、その乳歯を抜歯せざるを得ないのです。
ただ、困るのは抜歯してからの次の1手です。
乳歯がダメに
なったあとの治療法
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- 01|両端の歯を削ってブリッジ
- 抜歯した乳歯の代わりにブリッジと呼ばれる、連結した被せ物を入れます。
ブリッジは隣り合う歯が健康であっても、被せ物を被せるために歯を削らなければいけません。
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- 02|顎の骨にインプラントを植え込む
- インプラントはブリッジや入れ歯と違い、周囲の歯に負担をかけることはありません。
ただし外科手術が必要で、費用も他の対応法と比べて高額になります。
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- 03|無くなった歯の代わりに入れ歯を入れる
- 乳歯を抜歯した箇所に部分入れ歯を使用します。
ブリッジのように隣り合う歯を削る必要はありませんが、部分入れ歯を支える留め具(クラスプ)によって負担をかけたり、場所によってはそのクラスプが外から目立つこともあります。
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- 04|矯正治療で乳歯を抜いたスペースを閉じる
- 抜歯したことで空いたスペースを、矯正治療によって閉じていきます。
人工物を入れず、ご自身の歯のままでいられますが、長期的に矯正装置をつける必要があります。
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- 05|なにも入れない、ほったらかし
- 一番お勧めできないのが、特に治療せずそのままにしておくことです。
汚れが付きやすく虫歯や歯周病のリスクが上がるだけでなく、抜歯箇所の隣り合う歯が不自然にスペースを埋めようと傾いてしまったり、本来あるはずの咬み合うべき歯が無くなったことで噛み合わせが崩れ、骨格や発音にも影響を及ぼしたり…。場所によっては見た目も、決して良いとは言えません。
どれも一長一短あり、100点満点の治療法ではありません。あえて言えば④番の矯正治療がお時間はかかりますが、その時点では一番お勧めの治療になります。
ただ、30代〜40代での矯正治療を始めるハードルは相当高いと、歯科臨床に携わるものとして肌で感じています。費用面、時間、見た目。どれを取っても相当な覚悟、周りの理解が必要だからです。
では、どうすればいいのでしょう?
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