皆さんこんにちは、歯科医師の坂井です。
歯の痛みにはいろいろ種類がありますが、どんな痛みが重症なのか知ってますか?
アイスを食べる時にしみるのと
温かいお茶を飲んだ時に痛むのと
ではどちらが重症なのかお伝えしていきます。
それを理解しやすくするためにまずは歯の構造について簡単に見ていきます。
歯は大きくエナメル質、象牙質、歯髄(神経)の3つの層があり地層の構造とよく似ています。
1、エナメル質
歯の表面部分で一番外側の部分。人間の体の中で最も硬い組織なのです。厚みは2~3ミリで、なんと水晶と同じくらいの強度です。ここの虫歯は痛みを感じません。
2、象牙質
エナメル質の中にある部分でより柔らかい部分です。
ここまで虫歯が進むと急速に大きくなります。痛みの種類としては最初は冷たいものでしみます。より大きくなると温かいものでしみます。
3、歯髄(神経)
ここまでくると何もしなくても痛いです。
つまり
何もしなくても痛みがあるのが最悪で、
次に温かいものでしみるのがよくなく、
一番ましなのが冷たいものでしみる状態です。
ただ、
冷たいものでしみるということは象牙質まで虫歯が進んでいる証拠です。それまでに発見することが大切だとわかります。
エナメル質内の虫歯であれば削らなくても大丈夫ですし、元に戻る可能性もあります。
それを見つけるには歯医者さんでレントゲンを撮ることが必要です。なので定期的に通ってもらいレントゲンを撮っていただくことがとても大切なのです。