こんにちは
暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
炭酸飲料やアイスクリーム、ビール?!など冷たいものが美味しい季節になってきましたね!(^^)!
突然ではありますが、皆さんはステファンカーブという言葉を聞いたことはありますか?
ステファンカーブとは、人間のお口の中の、pH(ペーハー)変化をグラフで表したものです。
pHとは、酸性とアルカリ性の値を表したものです。
小学生の理科の授業で、リトマス紙を使い、お勉強をした方が多いと思います。
赤や青に変化するあの紙覚えていらっしゃいますか?(笑)
pH値はお食事をするたびに変化します。
ステファンカーブでは、食事をとるごとに、お口の中のpH値が、どのように変化していくかが、分かります。
お口の中のpHは、普段は唾液の力によってpH6.8~7付近の中性に保たれています。
しかし、何かを食べたり、飲んだりすると、すぐにpHは酸性に傾きます。
そして、pH5.5以下になると私達の歯は脱灰(だっかい)が始まります。
脱灰とは、歯の表面のエナメル質が溶け始めることで、この脱灰が繰り返されることにより、むし歯のリスクがグーンと上がります。
私達のお口の中には、絶えず唾液が流れています。
唾液にはお口の中を中性に戻す役割があり酸性から中性に戻るまで約20分~1時間程かかると言われています。
唾液は、酸性に傾いたお口の中を中和しはじめ、傷付いている歯の表面を修復するのですが、これを再石灰化といいます。
お口の中を汚れたままにしておけば、この再石灰化の促進は妨げられます。
常にダラダラ食べたり飲んだりしていれば、唾液による再石灰化が追いつかず、常に酸性に傾いた状態になってしまいます。
その為、食べた後は歯磨きをして、お口の中を綺麗にしたり、ダラダラ食べたり飲んだりすることは控え、再石灰化を促進させることがとても大切になります。
1日のうち、食事のたびに脱灰と再石灰化の状態が交互に訪れます。
食事によって、お口の中がどのようになっているか確認しながら食生活を送る事がとても大切です!
pHの変化は、食べ物や飲み物、歯垢(プラーク)中の細菌の種類や量、唾液の分泌速度と緩衝作用に大きく左右されます。
むし歯のリスクを減らすには、
①歯垢(プラーク)を減らすこと
②間食を減らすこと(だらだら食べない)
③唾液を増やすこと
この3つがポイントとなります!!
「ちゃんと歯磨きしているのになんでむし歯になるんだろう?」と思われる方も多いかと思います。
上の3つの要因が重なったとき、時間の経過とともにむし歯が発生します。
これから暑い日が続き、冷たいジュース(特に炭酸飲料)や、アイスクリームなどをお口にする機会も増えるかと思いますが、ステファンカーブの事を意識しながら、摂取していただくと良いかと思います。
ご自身の、唾液の質・特徴を知っていただくことで、むし歯予防や歯周病予防のポイントも知ることができます。
当院では唾液検査も行っておりますので、気になる方はお気軽にスタッフへお声かけくださいね(^^)/
※唾液検査 大人3,000円+税 お子様2,500円+税※